2007年11月12日
こんばんは、まるほです。ぜんぜん更新してませんね。以前の更新が暑い盛りでしたからこれではいけないと思い、更新します。
いつも思うことなのですが、ブログを持って毎日のように更新している人が沢山いらっしゃるじゃないですか。私なんか、トラブルがあっただの、ロクな事が無かっただのそんな事ばっかりですもん。
あの方たちを見ていて思うのですが、本当によく続くと思います。みなさん結構面白い話題もお持ちのようですし、語り口も軽妙かつ洒脱で、感心しながら読んでいます。やっぱり、楽しいネタが良いですね。
いろいろとすることがあったので更新できませんでした。ん?どこからか、2週間に1回の更新じゃないのかという鋭いツッコミが聞こえてきました。しかし、ここまでくれば気にしません。開き直って本題に突入してしまいます。
今回は少し長いですよ。お付き合いください。
今回はハードディスクの復旧についてお話しましょう。どういう風にディスクを分解して解析するのか?今回、当社のオンラインストレージがぶっ壊れたのでそれを例にとって具体的に解説していこうと思います。
またハードディスクが壊れてしまいました。やっちまいました。もう笑うしかありません。適当にデータを入れているディスクですが、容量は300ギガバイト、実際にデータの入っている部分は150ギガバイトほどですが半端な容量ではありませんね。
ただ、今回エライ事なのは適当なデータと一緒に技術資料のスキャニングファイルが50ギガバイトほど入っていることです。英語・日本語をはじめとする古今東西(といっても10年くらいですが)のリファレンスマニュアルやシステム・部品のデータが吹っ飛んでしまいました。
大きさA4、厚さが2センチ位の冊子にして700冊くらいの分量です。これを復旧できなければ大変なことです。これらを集めるのに数年かかっていますから。もう今となってはカネでも買うことができない資料です。
そうだ、バックアップはどーした?
うちバックアップ機構を作ってないじゃん!どーするよ!
思うに「後悔」という言葉は、私のような者の為にあるのです。
ところで、子供のとき皆さんは夏休みの宿題は予定通り終わらせていましたか?私は夏休みと言えば遊ぶことしか考えていませんでした。私は8月下旬になって始めて宿題本を開くありさまで、母によく怒られていました。その時、どうしてもっと早く宿題を仕上げておかないんだと毎年深ーく後悔したものです。
もし、バックアップに関するこのような状態に至った経緯を母に言えば、おそらくこう言ってくれる事でしょうね。
「アンタは昔からそうだったね・・・。」と。
さて、どーしようか諸君!
あははは!
・・・・ちょっと、ヤケ入ってますね。
きちんとバックアップ作っておけば後悔しなくていいのにとその時には思うのですが、トラブルが去ると都合よくトラブルを忘れるんですよね。この性格を腹ただしく思います。
あえて私なりの言い訳を考えて見ますと、当社のシステム稼働率が半端ではないのでどうしても壊れる頻度が早くなってしまうようです。いつも注意しながら作業をしているのですが、あまりにピリピリしながらの作業を進めていくのは精神衛生上よくないので、気にせずガンガン使っていると忘れた頃にやってきますね。ディスクのクラッシュが。
いつもはPC本体のディスクが壊れるのですが、今回はLANDISKが壊れました。読み書きができない上にPCから信号を出力してもLANDISKからの信号がまったく返らなくなってしまいました。この機器はLANへ直接に接続できてファイル共有サーバとして多くのPCで読み書きできるとても便利な機械です。
しかしながら、便利な機械は壊れると復旧に手間のかかる機械へと変貌します。
LANDISKの復旧はかなりクセモノです。WINDOWSでは直接読むことができない方法で書き込まれていますので、読み込むことができるように一種のコンバーターを作り上げる必要があります。そこで、LINUXをはじめとするOSを利用します。
実はこのLANDISKというシロモノ、LINUXでハードディスクを操作するように作られた機械です。ですから、LINUXとは相性が良くLINUXを通じてならハードディスクの中身を見ることができます。
さて、いつものことですが作業方針を組み立てて、ある程度の指針を決めておきましょう。
作業する上でこれは非常に大事なことで、行き当たりばったりの作業は効率の面でもデータ保持の面でも重大な瑕疵を生じさせる原因となります。
以下のように作業方針を決めてみました。
- LANDISKを分解し、ハードディスクを取り出してPCに接続した上LINUXモードで起動する。その上で、ハードディスクの中身を確認する。
- 認識できる場合はデータを発掘するが、認識不可能な場合にはディスクの再構成を行う。
1はそれほど難しいことではありません。異種間OSを使いこなすくらいの技術はいりますが、LINUXでネットワークに接続し、もう1台パソコンをWINDOWSモードで起動してウインドウズからデータの発掘を行います。パソコンが2台必要です。
2の方法はLANDISK内部のディスク構成を再現しなおします。これは、1でデータを確認できない場合や確認に支障が生じる場合に行う方法です。
ドライブイメージをファイルにし、故障したLANDISKのハードディスクに移植します。これは、ハードディスクに関する深い知識が必要です。
それでは、はじめましょう。私の壊れたLANDISKはHDL−F300と言う機種です。この機種に関する復旧事例はいろいろ調べてみましたが皆無でした。ある掲示板では復旧はできないと言い切っている方もいらっしゃいました。
とは言うものの、何となるだろうと思いながら、故障ディスクをつないだLINUXを立ち上げファイルにアクセスしようとしてみますが、アクセスできませんでした。不可視属性、いわゆる見えないファイルのようにはなっていないのですが、ファイルのOPENコマンドを実行する際にユーザ名とパスワードを要求されます。
ユーザ名は特定のアルゴリズムによって書かれているのでしょう。今まで見たことの無いような長ったらしい名前が入っていました。私がいつも使うようなパスワードを幾つか入れてみますが、アクセスが拒否されてしまいます。
文字化けを起こしているのかと思い、文字コードをEUCからUTF−8に換えて再トライしてみますがパスワード要求されてしまいます。さてさて、どうしたものか。
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